発表について

ここのところゼミで発表する機会が続けて何回かありました。そこで色々と改善すべき点を感じたので、備忘録として書いておきます。まぁ自分がそう思ったというだけで、これが常にあてはまることだとは限らないわけですが、とにかく無益ということではないでしょう。
あと数学のゼミをやるときの話ですので、ほかの分野に関してはよくわかりません。

  • 説明を急ぎすぎない

ついたくさん説明したくなる(少なくとも私はそういうところがあると思います)のですが、たくさん進んだから偉いとかそういうものではないのです。急ぎ足で説明すると、参加者の理解が追い付かなくて、要点や自明でない点がスルーされてしまう危険性が高くなります。説明の速さや量より、どれだけしっかりと伝えられるかを重視した方がよいのだと思います。

  • メリハリをつける

たとえば長い証明とかは、どのような組み立てになっているのか、重要な主張はどれか、といったことに配慮して発表すべきでしょう。

  • 発表することの流れを把握しておく

これはかなり重要だと痛感しました。流れがわかっていて発表するのと、きちんと把握せずにするのとでは、発表の質が本当に変わってきます。やはり議論の細部までくまなく理解しておくのが理想的ですが、そこまでいかなくても、命題どうしのつながりだとか、証明の流れとかを意識して発表するとだいぶ違います。

  • 参加者の理解を確認する

聞き手側に、わかっていて相づちをうつひとと、あまりわからなくて黙っているひとがいたとします。参加者たちにとってほんとうにありがたいのは、わからないひとのほうではないかと思います*1。参加者で理解を共有することがゼミの目的であり、醍醐味でもあるわけです。難解なところは走って通り過ぎようとせず、一歩ずつ積み重ねていくほうがよいでしょう。もちろんそのためには、発表者のほうも曖昧な点がないように準備しておくべきだと思います。曖昧な点があるようなら、「ここがわかっていない」ということをしっかり述べて、うやむやにしないようにするべきです。


ざっとこんなところです。今までに読んだことのあるゼミについての文章に影響を受けているとは思うのですが、とにかく実感に基づいてもこういう問題点がある、ということですね。
言うは易し行うは難し、ということですから、精進していきたいものです。

*1:もちろん反応がないと悲しいことではありますが