ここ一週間くらい、シューベルト弦楽四重奏曲15番をひたすらリピートで聞いています(ウィーン四重奏団の演奏です)。この曲、大変良いです。ベートーヴェンの後期の弦楽四重奏と並べても遜色ないんじゃなかろうか。
どの楽章もよいのですが、なんといっても一楽章が素晴らしい。冒頭で、長調で始まるのかと思いきやいきなり短調になるところ、大好きです。そのあとのトレモロに乗って出てくるメロディもきれいですね。
あとひたすら出てくる三連符のトレモロとか、楽章の終わり方とか、面白いところがたくさんあります。
面白いと言えば再現部で、長調の部分と短調の部分が入れ換わって再現されます。主題自体も冒頭では盛り上がっていたところが弱いピチカートになるなど、かなり穏やかになっていて、この工夫は大変効果的に感じます。
二楽章以降も面白いところは多いですが、まぁそれはそのうちですかね。