アニソンの神様
- 作者: 大泉貴,のん
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2012/09/10
- メディア: 文庫
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ご存知の方はご存知だと思いますが、ぼくは高校のころから大してアニメを見ない割にアニメソングは好きです。元をたどればほぼ確実に高1で聞いた「ハレ晴レユカイ」に強く衝撃を受けた*1あたりがきっかけなんですが、とにかくそのあたりから今に至るまでとても好きなジャンルであるわけです。もちろん(この本の中でも触れられているとおり)アニソンというのは音楽の内容を指して呼んでいるのではありません。ですが、音楽の外側による分類である分、それだけごった煮状態になっていて、飛び抜けて面白い掘り出し物のような曲がたくさんあります*2。もちろん変な曲ばかりがすごいわけではなく、ポップでキャッチーな曲もたくさんあります*3。
で、この本なんですが、表紙(と帯)とあらすじを見てこれはやばい!と確信してすぐに購入しました。奇をてらったところがなく、アツい感じの展開でとてもよかったです。なによりアニソンというジャンルの魅力がこれでもかというくらい語られていました。留学生を主人公に据えたのも、そうすると国外からの視線が入ってくる(実際にはともかく、話のなかでは)わけで、とても効いていたんじゃないかと思います。いやー面白かった。
*1:今思い出してもあのサビの最後の転調はやばいです
*2:自分もあまりたくさん聞いているわけではないのでこんなこというのはあれかも知れませんが、「GO!GO!MANIAC」「Utauyo!!MIRACLE」あたりを聞いたときは「アニソンの先鋭化もここまできたかー」と感じました