カノン進行
DTMマガジンにカノン進行についての話が出ていた。
一応説明しておくと、カノン進行の「カノン」はパッヘルベルの超有名なカノンのことで、それに使われている和声進行をカノン進行と呼んでいる。
元のカノンの雰囲気そのまま、ちょっと切なく感動的な気分を出すのにはもってこいだ。
ニ長調で、D→A→Bm→Fm(もしくはD/F♯)→G→D→G→A→以下繰り返し*1、となる。
D→F♯7→Bm→D7→G→D/F♯→Em7♭5→Aと言うように変形したりもできる。重要なのは最初のDと三番目のBmだと思う*2。後半はなかったり、全く違っていてもそれほど関係ない。
さて、例をあげるまでもなく、この進行が使われている例はとにかく多い。上に書いたとおり、いい雰囲気を簡単に出せるし、なにより使いやすい。
一日中テレビかラジオをつけていれば何回も聞けるだろう。この前カラオケに行ったときも、何曲かに使われていた。
このように便利な*3カノン進行だが、その便利さゆえに、私はちょっと食傷気味だ。
陳腐というか、安易な感じがしてしまうのだ。甘いものを食べていて、「甘ったるいな」と思う、あの感覚に近い。
まぁ、べつにいくら使おうと勝手だけど、あまり頻繁に使うのはどうかと思う。使いやすくてきれいな進行はまだまだたくさんあるしね。*4