今日は

ついに自作のピアノソナタを初演しました!
聞いてくださった方々、某先生には感謝です。
そして、同日に友人E氏のソナタ初演にも立ち会いました。これまた印象的でした。

ということで、自作についての感想というか、紹介と言うか。曲を知らないと意味がないかも。

ピアノソナタ ト長調
一楽章:Allegro
ソナタ形式。第一主題は非常に簡潔な旋律。まぁこれは単純さを狙ってやっています。
第二主題も穏やかな旋律ですね。連続音程が結局撲滅できませんでした。第二主題の後の構成はちょっと気に入っています。
この楽章はちょっと不満が残る出来ですね。もう少しまとまりがあるといいなぁ。

二楽章:Adagio cantabile, ma con moto
展開部抜きのソナタ形式
全体を通して穏やかな感じで、とくにコーダが気に入っています。
途中の分散和音はかなり演奏が大変でした。

三楽章:Scherzo: Allegro vivace
三部形式。短いながらも、最も良くかけた楽章だと自負しています。
主部は転調が印象的、らしいです。
トリオは「かえるの歌」がモチーフになってしまいました。

四楽章:Rondo: Allegro con brio
ロンドソナタ形式
主題は上行音階で出来ています。一番元気のある*1楽章かもしれませんね。
途中、ちょっと主題がしつこいかと思いましたが、どうなんでしょう。


演奏は、もうちょっと音楽室に緊張感があれば調子がでたと思います。三楽章の冒頭でつっかかったりしたので。
あと、ピアノを是非調律してほしいです。


さて、放課後、E氏のソナタの初演にも立ち会いました。
これは私の曲とはあらゆる点で対照的な、たとえば時代、展開の方法などがまったく異なった作品です。そして、素晴らしい作品だと思います。
各楽章の感想というか、紹介を書いてみます。
一楽章:いきなり13の和音から始まるのが印象的です。楽章のほとんどをこの和音が支配しています。最後の和音はちょっと衝撃的。
二楽章:一楽章とは打って変わって、荒涼な雰囲気があります。「上に行くほど調性が出る」ということが成功していると思います。
三楽章:スケルツォ楽章なのでしょうが、スケルツォというよりも、なにか「歌」のような感じです。主題が短調から長調に変わる部分で、印象が変わるのが面白いです。トリオは多声音楽風で、全曲で最も古典的な部分でしょうか。
四楽章:短く、その分とても濃い楽章です。初演時、先生の反応が気になって笑ってしまいました(失礼しました)。一気に秩序が崩れていくようで、面白い楽章です。
五楽章:最も激しい楽章です。激しいと言うか、もはや暴力的な楽章、と言ってもいいかもしれません。最後にしずまって先行楽章が回顧され、にわかに音量を増してコーダに移ります。最後は盛大に終わります。

全体を通してみても、最終場面にいたるまでの構成がしっかりとしていますね。(作曲者は「頭の中に流れてきた」といっていますが)
かなりの大曲です。お疲れ様でした。

なんか間違っているかも知れませんが、もしそうだったらコメントで指摘してもらえるとうれしいです。

*1:まぁ、con brioですしね